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『転がる香港に苔は生えない』ゆかりの地を散策してみた@深水埗

      2015/02/06

シャムシュイポ
2010年6月

「香港に引っ越すことになったので、7月一杯で退職します。」

と取引先のKさんに告げたとき、「ならばこの本を読んだらいいよ。」と
一冊の本を紹介してもらった。それがこちら『転がる香港に苔は生えない』

著者の星野博美さんが1996年から2年間深水埗の鴨寮街で現地の人々に溶け
込むように生活しながら、返還前後の香港を綴ったノンフィクション。

香港マニアの方なら、私が紹介するまでもなくご存じだと思う。
とても読みごたえがある長編作で大宅壮一ノンフィクション賞を受賞している。

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香港に引っ越す前にこの本を購入し、これから生活する見知らぬ土地に
思いを馳せながら、夢中になって読んだ。今も時々読み返したりする。

でも今の私がどれだけ望んでも見ることができない香港がある。

例えば啓徳空港に飛行機が着陸する時の、あのウソみたいな光景。
2010年に初めて香港に来た私は、テレビやネットでしか見たことがない。

この本の冒頭、啓徳空港に降り立つシーンを星野さんはこう表現する。

眼下の電柱や看板をなぎ倒し、ビルの屋上にひらめく洗濯物をひっかけそうになりながら滑走路に突っ込んでいく、あの感じ。天国でも飲んだくれていたヨッパライが雲の上から蹴飛ばされ、ポーンと下界に放り出される、
そんな感じ。

一体、どんな感じだったんだろう。

星野博美さんが過ごした深水埗の鴨寮街に行ってみた。

今日は時間があったので、ふと思い立ち星野さんが過ごした鴨寮街を散策してみた。
シャムシュイポ
香港には、昔から変わらない場所と、すっかり変わった場所があるけれど
この地域の雰囲気は、星野さんが過ごした頃とあまり変わってないんじゃ
ないかなと想像する。実際は分からないけど。
シャムシュイポゴミなのか売り物なのか分からないような品がたくさん置いてある。

アプリウガイ

さすがに、携帯ケースは当時は売られてなかっただろうけど。

転がる香港に苔は生えない 舞台

127ページからは星野さんが深水埗で家さがしをした時の様子が詳しく書か
れている。香港の劣悪な住宅事情がよく分かる描写が続き、とても面白い。

不動産屋と一緒にいくつかのアパートを巡り、最終的に鴨寮街の
ボロアパートに住むと決心した時の様子がこう書かれてある。

その時、遠くから轟音が近づいてくるのが聞こえた。私は窓に駆け寄り、頭を突き出した。巨大な飛行機の腹が垣間見え、頭上を横切って行った。

決まりだ。

そうか、昔はこの辺りから飛行機のお腹がはっきり見えてたのか…。
そんなことを想いながら、この界隈をウロウロしている時に、ちょっと
信じられないことが起こった。

転がる香港に苔は生えない

なんと、スピーカー等を売っているこの露店からイーグルスの「ホテル・
カルフォルニア」が流れてきたのだ!あまりの偶然に鳥肌がたった。

え?まさか20年前からずっとこの曲流してるの?(本を読んだら分かります。)

それから、好奇心で星野さんが借りていた「鴨寮街198号3楼」を探してみた。
転がる香港に苔は生えない IMG_0838

ここで合ってるのかな?そうだとしたら、こんな所にお年頃の女性が
一人で過ごしていたなんて、ビックリである。
転がる香港に苔は生えない

この窓から、大きな飛行機のお腹を眺め、新金豪茶餐廳で働く黎くんの
ことを考えていたのだろうか。(このアパートじゃないとしてもきっと
この辺りのはず…。)

変わらない香港の一面があり、すっかり変わった香港の一面がある

この本を読んでいると、たった20年だけど香港はすごいスピードで変化
してきたのだということがよく分かる。

でも、この本に書かれている香港中文大学の広東語のクラスの様子は、
私が通っていた2年前とちっとも変わっていない。笑っちゃうくらいに。

香港中文大学で広東語留学を検討している人には、すごく参考になる
一冊だと思います。

***

街が新しく変わっていくのは発展する上で当然のことだと思う。
どの国も発展する権利を持っている。あのボロボロのアパートが高齢者や
車いすの人達にとって優しいはずがない。

だから「香港には変わらないでほしい。」という発言を外国から来た私が
無責任にするつもりはない。今でも人々が毎日必死に生活しているのだから。

でも一方で、これからも香港でしか見られない、香港らしい景色をずっと
見ていたい、そんな矛盾した、すがるような気持ちを持ってるのも事実。
転がる香港に苔は生えない

まぁ、私一人がどう願おうともこの土地はこれからももの凄いスピードで
変わり続けるんだろうけど。「苔など生えてる暇などない」と言わんばかりに。

ということで、今日はここまで。
最後まで読んでいただき、ありがとうございました。

ではでは再見!

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転がる香港に苔は生えない

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